シマイシビル(イシビル科)
『シマイシビル』は、体長約40~45㎜。体は平たく、円柱形で、伸びたり縮んだりします。背中には細かいマダラ模様と縦しまがあって、腹側の先(肛門側)には大きな吸盤があります。口側には小さな吸盤があって、顎はありません。
眼が4対あり、2対ずつ横に並んでいます。
石の裏などに張り付いた状態で見つかりますが、体を波打たせて泳ぐこともできます。
肉食性で、ユスリカの幼虫やイトミミズなど小さな水生生物を丸飲みにして食べます。『チスイヒル』と違って、哺乳類などの血は吸いません。
雌雄同体です。(*オスとメスの両方の性質をもつ)
産卵:春~秋にかけて行います。交尾から2~7日後に、直径約3.5~7.0㎜の扁平で楕円形の『卵のう』(*卵のはいったふくろのようなもの)を産みます。卵のう内には5~10個の卵が入っているそうです。卵のうは、水底の石の上に産みつけられます。
それから約4週間でヒルの姿で生まれます。
分布:日本各地の淡水域(真水)、河川や水路、池、水田などに広くいます。
水田では、水のない時期には泥にもぐって生息するそうです。
【指標生物による水質判定】: Ⅲ きたない水(環境省) ・ Ⅳ 多少不快な水環境(熊本県)
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